『1440分の使い方』は最も説得力のある時間管理術だった
読書
在宅勤務をするようになって、自由な時間が増えました。
だけど、YoutubeやTwitterなどダラダラと時間を使うことも増えました。
2021年は増えた自由時間の多くを無駄に過ごしてしまったなぁ。
このままじゃいかん。
そう思い立って、時間管理に関する本を何冊か読んでみました。
その中で『1440分の使い方』が個人的に良かったので感想を書いてみます。
その日のMITに取り組む
MIT(Most Important Task)
つまり、その日の最も重要なタスクのこと。
「MITを決めて、もっとも効率の良い時間帯に予定を入れる」
これが、この本の核心部分です。
以下の流れで、この本が紹介する時間管理方法を紹介していきます。
- MITを書き出す
- MITをスケジュール化する
- MITは午前にする

MITを書き出す 〜全てのタスクは完了しない〜
MITを書き出すのは、最も重要なタスクは何かを意識するという行為です。
最も必要なタスクにフォーカスすべきであり、ToDoリストのようなタスクリストは不要だとこの本は述べています。
ToDoリストはむしろ、「消えることのないウィッシュリスト」と呼ぶべきだろう。
『1440分の使い方』より
ToDoリストを作成しても、そのリストの全ては決して完了しないからです。
心当たりありすぎて…
さらに、以下のようにも述べられています。
やるべきこと、やれることは、常に山ほどある。
『1440分の使い方』より
この事実を受け入れる。
誰にとっても、やるべきことはたくさんあって、それをやりきることはできないのです。
まず、それを受け入れること。
そして、諦めること。
すべてをやりきれないのであれば、どうするか。
最も重要と判断したタスクのみに集中してやりきるのです。

MITをスケジュール化する 〜予定がないとやらない〜
多くのタスクは、常に先送りされます。
- 夏休みの宿題
- 試験の勉強
- 頼まれていたタスク
これらは、〆切になるまで永遠に先送りされてしまいます。
より取り組むのが難しいタスクが、以下のような〆切のないタスクです。
- 体重を10kg落とす
- 食生活を改善する
- 瞑想をする
先送りを防ぐために、その日の予定としてタイムブロッキングします。
タスクはToDoリストではなくスケジュール表に入れる。
『1440分の使い方』より
なんと、これだけのことで心が解き放たれ、ストレスが減り、認知能力が高まる。
フロリダ州立大学の研究によれば、ツァイガルニク効果(未完了のタスクによって意識的・無意識的に悩まされる減少)は、タスクを達成するための予定を立てるだけで、克服できるという。
実際にタスクそのものを終わらせる必要はないのだ。
予定に入れるだけで、そのタスクの達成率が上がるだけでなく、ストレスも減るのです。
これは、予定を入れるしか勝たん。

MITは午前にやる 〜すべてはエネルギー次第〜
一般的に頭を使う作業は、午前中にやると良いと言われています。
この本でも、MITは午前にすべきと書かれています。
これはつまり、1日のエネルギーをどう分配していくか、ということに繋がります。
いわゆる「時間管理」の話をするときに人々が本当に求めているのは、より少ないストレスで、より多くのことをこなす方法であり、そのためには、実はエネルギーを最大化するのが一番なのだ。
『1440分の使い方』より
1日のエネルギーを各タスクに分配していく際には、タスクの時間効率が重要になります。
例えば、以下のようなケースにおいて、執筆作業をいつすべきかは明確です。
- ブログ執筆作業は、午前が午後の2倍効率が良い
- 部屋の掃除作業は、午前も午後の同じ効率だ
執筆作業を午前に行い、掃除作業は午後に回すと、エネルギーを効率に使えます。
心・頭・身体のエネルギーはそれぞれ違います。
タスクの特性と時間効率を意識して、適切に分配すると、より多くのことを楽に1日で出来るようになります。

まとめ
この本では、さまざまな学者や起業家やオリンピック選手など、それぞれの時間管理方法を参考に、体系的に時間管理方法がまとめられていました。
そして、以下のようなシンプルなルールでまとめられていました。
「MITを決めて、もっとも効率の良い時間帯に予定を入れる」
あまり複雑な時間管理は自分にはできそうにありませんが、この時間管理方法だと自分でもできそうな気がします。
少しでも1日の時間を有意義に過ごせるようになれば良いな。