伝えかたの法則を知ろう。『バナナの魅力を100文字で伝えてください』の法則で、誰でも簡単に「伝わる」ができる

Twitterでツイートするとき。
好意を持っている人をデートに誘うとき。
上司に成果を伝えるとき。
クライアントに提案するとき。

物事を伝える場面は、身近にたくさんあります。だけど、伝えかたについて考えたことはありますか。伝えたいことをそのまま伝えるだけでしょ。と思うかもしれません。だけど、伝えかた一つで、伝わるのか、伝わらないのか、が大きく変わります。

自分が大人になって、経験を積んでいくにつれて、より「伝わる技術」の大切さと難しさが骨身に染みて分かってきました。

この『バナナの魅力を100文字で伝えてください』という本では「伝わる技術」を、とても簡単で分かりやすく教えてくれます。いくつかの法則を知ることで、もっと別の伝え方があったんだと気づくことができます。とても読みやすい本なので、普段本をあまり読まない人もオススメです。

ファクトとメンタルの法則

この本の中で、一番印象に残ったのは以下の一文です。

伝えるときは「ファクトとメンタルを分けて考え、伝える」。

『バナナの魅力を100文字で伝えてください』より

同じ内容を伝えるケースでも、ファクトを伝えるのか、メンタルを伝えるのか、で伝え方が変わります。

例えば、「仕事がつらいことを伝える」について考えてみます。

恋人に伝えるときは、「最近、めちゃくちゃ仕事しんどいよ。みんな僕に仕事をいっぱい頼んできてさ。もう、くたくただよ」のようになります。これは、メンタルを伝えようとしていますね。

上司に伝えるときは、「最近、業務が自分に集中していて、期限内にこなすことができません。他の方のサポートが必要です。」のようになります。これは、ファクトを伝えようとしていますね。

ここで重要なのは、相手はメンタルかファクトのどちらを知りたがっているか、そして自分はメンタルかファクトのどちらを伝えたいかです。これらをごちゃ混ぜにすると、伝えたいことが伝わりません。

カウンセラーのイラスト
伝えたいのは、ファクト?メンタル?

逆に、恋人が「今日、仕事でこんなことがあってね。つらかったよ」と言ってきたときに、「それは良くないね。〇〇のやりかたが良くなかったから、そこを直してみたらいいんじゃないかな。」みたいに答えると、どうでしょうか。恋人はメンタルを伝えたかったのに、自分はファクトを返すことになります。恋人を気遣っている気持ちは同じですが、その伝え方ではその気持ちが恋人には伝わりません。

彼氏に怒る彼女のイラスト
ただ共感してほしかっただけなのに

わたし自身は、ファクトで伝えがちなので、メンタルを伝える場面なのかどうかについて、意識したほうが良さそうだなと感じました。さらに、この本ではファクトとメンタルを組み合わせて伝えるやり方についても紹介しています。

ネーミングの法則

著者が編集で携わった本が全然売れなくて、その後タイトルを変えて再販するとベストセラーになった、というエピソードが紹介されていました。

そして、以下のネーミングの法則を提案されていました。

1. 伝えたい相手の自分ごとになるように
2. 「新しい発見、気づき」と「共感」を入れる
3. 「キーワード」を入れる
4. 意味が分かりやすく伝わりやすい
5. テンポ&リズムがいい
6. コンパクト
7. 少しベタ
8. 流行りの言葉などをかけあわせる
9. 魅力をまとめてみる
10. たとえる
11. 頭文字などをつかって造語にする

『バナナの魅力を100文字で伝えてください』より

自分にはネーミングセンスがなくて、いつもブログの記事のタイトルに困ります。今回は、このネーミングの法則をつかって、このブログ記事のタイトルを考えてみました。

伝えかたの法則を知ろう。『バナナの魅力を100文字で伝えてください』の法則で、誰でも簡単に「伝わる」ができる。

この本を読みたい人は、伝えることに課題を感じている人なので、伝えるようになれることを入れる。そして、この本の気づきは「法則を知れば伝えれるようになる」ということ。キーワードは、この本のタイトルだな。あとは、意味がわかるように、テンポ感などを意識して、、、ということを考えながらタイトルをつけてみました。

いかかでしょうか。

ネーミングの法則のように、ネーミングを考える時の観点があると、伝わるネーミングが考えやすいように感じました。

書道のイラスト「書き初め・女の子」
ネーミングの法則を知れば、センスがなくても

まとめ

この記事では、『バナナの魅力を100文字で伝えてください』の本を紹介しました。

小さい頃からずっと伝えることを繰り返してきていますが、今だに伝えることの難しさを感じています。ですが、この本を読んで、いくつかの法則を知って、伝えることの要素を押さえておけば、思ったより簡単に伝えれそう、と感じることができました。