目標を立てると夢から遠ざかる

来年までに○kg痩せよう、〇〇の資格を取ろう、みたいな目標を立てたりしていませんか。

実は、その目標を立てるという行為が、夢から遠ざかる行為になっているんです。「目標を立てるのは良い行為」と思いがちです。ですが、それは思った以上に危険な行為です。今回は、目標を立てると行為の危険性を書いてみます。

目標を立てると自分を信じれなくなる

目標を立てて、その目標を達成できたことはありますか?

わたしも目標を立てて実現できたケースもあります。だけど、目標を立てたけど実現できなかったケースの方が圧倒的に多いです。みなさんもそうではないでしょうか。

ダイエットするという目標を立てたけど、いつの間にか守れなくなってしまった。むしろ、目標を立てたその日から守れなかった。こんなことは、度々ありました。

そして、この目標を立てる行為が自分自身の自信を奪っていきます。

目標を立てたけど実現できなかった。これが積み重なっていくと「どうせ実現できないだろう」や「なんて自分はダメ人間なんだろう」と自己嫌悪が積み重なっていきます。そして、次に目標を立てるときも「きっとまた目標は達成できないんだろうな」というマインドになってしまいます。自分自身がそう思っていないつもりでも、積み重ねた体験が知らずしらず自分に言い聞かせています。そして、これが負の連鎖を生んでいきます。

目標を立てることで、わざわざ「自分は目標を守れない人なんだ」ということを確認しているのです。

目標を達成できなかった人のイラスト(男性)

なぜ目標を立てるのか

それでは、なぜ目標を立てるのでしょうか。

目標を立てよう。というのは小学校からずっと言われてきたことです。「目標を立てると良い」と教えられてきた面もあります。

ですが、一番の原因は、目標を立てることが簡単だからです。言い換えると、見積もりが甘いということです。きっと、将来の自分はできるだろうと、自分が思っている以上に楽観的に自分を信じています。

そこに理論だった計画はないのです。ついつい、自分のことは分かっていると勘違いして、自分だったらこれくらいできるだろうと安易に考えてしまう。これが目標を立てる原因だと思います。

イメージトレーニングのイラスト(男性)

ではどうすればいいのか

目標を立てるのは、止めましょう。

これからは、目標ではなく、自分自身と契約をするべきです。

目標と契約。何が違うのか。

目標はなんとなく守らなくてもいい感じがしませんか。契約は守ることが前提です。ちょっとした言い方の違いですが、目標を立てるという意識ではなく、自分自身と契約を結ぶという意識を持つことで、意外と変わってくるはずです。

そして、何より契約は守れることを前提としています。なので、結果に対して契約をすることはありません。目標を立てるときによくやりがちなのが、「来年までに5Kg痩せる」とか「〇〇の資格を取る」のように結果を目標に設定する行為です。結果を目標にした場合、達成できるかどうかは確証できません。ですが、契約として考えると、「毎日5分だけウォーキングする」とか「参考書を1ページ進める」とか、守れる行為を前提として考えます。これが守れるかどうかは、自分の責任です。結果は、いくら頑張っても実現できるかどうかはわかりません。

契約書のイラスト(印鑑)

契約の良いところ

この守れる行為を契約することが何が良いのか。それは、自分が決めた契約を、自分自身が守ることで、成功体験を得られることです。自分を信じることができるようになるのです。「ちゃんと自分は守れた」「契約を達成できた」という成功体験を積むことができます。この成功体験を積み重ねること。これが自分の自信に繋がり、良いサイクルが生まれてきます。

目標を立てて、守れなくて、自分の自信をなくして、負のサイクルが生まれるのと反対ですよね。

万歳をして喜ぶ人のイラスト(男性)

まとめ

目標を立てるという行為をもっと慎重に考えよう。

これが今回の記事で言いたかったことです。目標を安易に立てて、それが守れなかったとき。それは、自分自身の自信を奪っていっているのです。失敗体験を積み重ねているのです。これを意識すべきです。失敗体験を積み重ねていくと、どんどんやる気も無くなっていきます。

目標を立てるのではなく、自分自身を契約をすること。守れる契約をすること。簡単なことで構いません。むしろ守れる前提で考えると、とても小さな契約で構いません。でも、それを守ることが自分の自信に繋がり、成功のサイクルがうまれると思います。

わたしもずっと、ダイエットしようとしては失敗を繰り返して、自分自身に嫌気が指していました。無理な目標を立てるのではなくて、現実的な契約を積み重ねていくという意識を持ちたいと思います。