新しくなったDoozyUI Managerを試してみた
Unity先日リリースされたDoozyUI Managerを試してみました。かなり機能が強化されていて、DoozyUIの使い方も大きく変わった印象です。今回は、DoozyUI Managerを試してみて、簡単な使用方法を紹介します。
新しい DoozyUI Manager
2021年10月5日に Unity Asset Store に DoozyUI Manager がリリースされました。
これは DoozyUI の第4世代目にあたります。
マニュアルの場所はどこ?
「DoozyUI Manager」でGoogle検索したところ、公式サイトには行けるのですが、肝心のマニュアルページがみつかりませんでした。「まだマニュアルもないのか」と思っていたところ、Unity内からマニュアルサイトへのリンクが貼られていました。これは分かりにくい。
マニュアルページは Confluence上にあります。なので、Google検索でもヒットしなかったようですね。ちなみに、リンクは以下になります。
ボタンを配置して実行する
まず、シーンにボタンを配置してみます。
Toolsから「UI Menu」を起動します。
UI Menuの中には、さまざまなUIが含まれています。今回は、Simple Buttonを配置します。
配置すると自動でEventSystemが生成されます。ですが、自動で配置されるEventSystemはDoozyUI向けには使えません。EventSytemのインスペクターで以下のような表示がされている場合は、Replaceボタンを押して置き換える必要があります。
これで、設定は完了です。Unityを実行すると、ボタンを押してアニメーションさせることができました。
画面を遷移させてみる
簡単な画面遷移の処理を組んでみます。Doozyアセット内の「E06 – Basic – Example」シーンと同じ処理を組んでいきます。
先ほど作成したCanvasの下に、UI Viewを配置します。UI Viewは UI Menu から選んで配置します。
UI Viewのインスペクターで以下のようにViewの名前を指定します。
- UI Viewコンポーネントの「Custom」トグルをONにする
- Categoryに「Example」を、Nameに「One」を指定する
- Renameボタンを押す
- OnStartBehaviorの値を「Hide」に変更する
次に、UI Viewの中にTextMeshProとSimpleButtonを配置します。TextMeshProは画面の名前を表示するために配置します。
SimpleButtonは、画面切り替えるために配置します。以下の手順で配置して、設定していきます。
- UIMenu からSimpleButtonを選んで配置する
- SimpleButton の UI Button コンポーネントのCustomのトグルをONにする
- Categoryに「Example」を、Nameに「Next」を指定する
- Renameボタンを押して、オブジェクトの名前をリネームする
次に、このUI Viewをコピーして複製します。複製したら、UI Viewコンポーネントを以下のように変更します。
複製したUI View内のSimpleButtonの名前を「Back」に変更します。
最後に、画面遷移の処理を組んでいきます。Assetsの中で右クリックして「Create > Doozy > Flow Graph」を選んで追加します。
追加したFlowGraphをダブルクリックして、Nodyを開きます。以下の手順で設定していきます。
- UI ノードを2つ追加して、ノードを繋ぐ
- 1つ目のUIノードを編集する
- 「Clear Graph History」をONにする
- 「UI Button」を選んで、CategoryをExample、NameをNextに指定する
- On Enter NodeのShow Viewsの、CategoryをExample、NameをOneに指定する
- On Exit NodeのHide Viewの、CategoryをExample、NameをOneに指定する
2つ目のUIノードも同様に編集していきます。
- 2つ目のUIノードの接続部のBackを有効にする
- 2つ目のUIノードの設定を変更する
- 「UI Button」を選んで、CategoryをExample、NameをBackに指定する
- On Enter NodeのShow Viewsの、CategoryをExample、NameをTwoに指定する
- On Exit NodeのHide Viewの、CategoryをExample、NameをTwoに指定する
これで Flow Graph の設定が完了しました。最後に Flow Controllerを追加して、先ほど作成したFlowGraphを指定しておきます。
Unityを実行すると、ボタン押下で画面が切り替わるようになります。
まとめ
新しくリリースされた DoozyUI Manager を使って、簡単な画面遷移を試してみました。今回使用した機能は、DoozyUI Managerのほんの一部分です。今後、他の機能も紹介していこうと思います。