Visual Studio Code で Flutter 開発しよう

Visual Studio Code (以下 VS Code) は、軽くて使い勝手のいいエディタです。Flutter も公式サポートされています。Android Studio で開発することもできますが、個人的には VS Code で開発する方が好みです。

この記事では、VS Code で Flutter 開発する方法を紹介します。

ちなみに、この記事は以下のFlutter公式ドキュメントページを参考にしています。

セットアップ

拡張機能をインストールする

Flutter と Dart の2つの拡張機能をインストールします。

プロジェクト作成

新しくプロジェクトを作成する

以下の手順で作成します。

  1. 「コマンドパレットを開く」(Ctrl+Shift+P ,  Cmd+Shift+P on macOS)
  2. Flutter: New Project」を入力してEnterキーを押す
  3. Application」を選ぶ
  4. プロジェクトの保存場所を選ぶ
  5. プロジェクト名を決める

既存のプロジェクトを開く

プロジェクトフォルダを開くだけです。

コードの編集

エラーの確認・修正

エラーやワーニングがある場合は、「問題」に表示されます。Ctrl+Shift+M (Cmd+Shift+M on macOS)で「問題」を表示することができます。

エラーの箇所をダブルクリックすると、該当のソースコードにジャンプするので、すぐに修正できます。

「問題」パネルにエラーが表示される

また、電球マークを押すと修正案も提案してくれます。以下のように、使用していない変数をその場で削除してくれたりもします。

修正案の提案

問題がなくなれば、以下のような表示になります。

エラーがない状態

アプリケーションの実行

デバイスを起動する

Flutterアプリを実行するデバイスを起動します。

VS Codeウィンドウの右下のステータスバーのデバイス(下記画像の iPhone 14 Pro Max と表示されている箇所)をクリックします。

VS Code のステータスバー

すると、画面上部に下記画像のようなデバイス選択画面が表示されます。使用したいデバイスを選んで起動させます。デバイスは、WebアプリならChromeを、ネイティブアプリならiPhoneかAndroidを選べばOKです。

使用するデバイスを起動する

iPhone 14 Pro Max デバイスを選んだ場合は、以下のような iPhone のシミュレーターがMacの画面上に表示されます。

iPhone のシミュレーターが起動する

実行する

F5を押すか、「実行」メニューから「デバッグの開始」を選ぶだけです。

メニューからデバッグ実行する

以下のように起動しているデバイスでアプリが実行されます。

アプリをデバッグ実行する

アプリケーションのデバッグ

開発に便利なデバッグ機能を紹介します。

ブレイクポイントを指定する

プログラムを途中で止めて、処理の内容を確認したい場合はブレイクポイントを指定します。ブレイクポイントを指定した箇所で、プログラムを一時的に止めて、変数の値を確認したり、どこから呼ばれたかを確認することができます。

ブレイクポイントは、行番号の左隣をクリックすれば設定できます。

ブレイクポイントの指定

実行中にブレイクポイントの箇所にいくと、そこで実行が一時停止します。

ブレイクポイントで一時停止する

「実行とデバッグ」パネルを表示すると、変数の値やコールスタック(呼び出し履歴)を確認できます。

ブレイクした箇所における変数の値やコールスタックを確認

デバッグを再開したり、ステップオーバー(1つ処理を進める)、ステップイン(関数の中に入る)などをする場合は、表示されているメニューバーで行えます。

実行メニューバー

製品モードで実行する

デフォルトで flutter は3つの実行モードが用意されています。

  1. Debug : デバッグ用途(普段の開発で使う。ホットリロードなどのデバッグ機能を使える)
  2. Release : 製品用途(最終の製品で動作するモード。デバッグ機能は使えない)
  3. Profile : 計測用途(製品相当だけど、計測に必要なデバッグ機能だけ使える)

モードは以下の箇所で切り替えることができます

実行モードの切り替え

まとめ

VS Code を使って Flutter を開発する方法を簡単にまとめました。