Web初心者でも3時間で完成できるポートフォリオサイト #4

Web制作が初めてでも、無料で簡単にポートフォリオサイトをつくることができます。この記事では、環境構築からサイト公開まで、3時間でポートフォリオサイトをつくる方法を紹介します。

この記事の手順に沿って作成すると、以下のようなポートフォリオサイトが完成します。

サイト作成のおおよその時間配分は以下の通りです。

  1. ポートフォリオの内容を考える (60分 )
  2. VSCodeでWeb制作環境を用意する (15分)
  3. HTMLを作成する (45分)
  4. Bootstrapで見た目を整える (45分)
  5. GitHubPagesに公開する (15分)

今回は、「4. Bootstrapで見た目を整える」について紹介します。

Bootstrapを導入する

Bootstrapは、Webアプリケーションを簡単につくることができるフレームワークです。簡単な記述で、見た目などを整えることができます。今回は、このBootstrapを使って見た目を整えていきます。

まず、<head>と<body>の最後に、以下の記述を入れてBootstrapを使える状態にします。

<head>
    <!-- 省略 -->

    <!-- Bootstrap -->
    <link rel="stylesheet" href="https://stackpath.bootstrapcdn.com/bootstrap/4.5.0/css/bootstrap.min.css" integrity="sha384-9aIt2nRpC12Uk9gS9baDl411NQApFmC26EwAOH8WgZl5MYYxFfc+NcPb1dKGj7Sk" crossorigin="anonymous">
</head>

<body>
    <!-- 省略 -->

    <!-- スクリプト -->
    <script src="https://code.jquery.com/jquery-3.5.1.slim.min.js" integrity="sha384-DfXdz2htPH0lsSSs5nCTpuj/zy4C+OGpamoFVy38MVBnE+IbbVYUew+OrCXaRkfj" crossorigin="anonymous"></script>
    <script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/popper.js@1.16.0/dist/umd/popper.min.js" integrity="sha384-Q6E9RHvbIyZFJoft+2mJbHaEWldlvI9IOYy5n3zV9zzTtmI3UksdQRVvoxMfooAo" crossorigin="anonymous"></script>
    <script src="https://stackpath.bootstrapcdn.com/bootstrap/4.5.0/js/bootstrap.min.js" integrity="sha384-OgVRvuATP1z7JjHLkuOU7Xw704+h835Lr+6QL9UvYjZE3Ipu6Tp75j7Bh/kR0JKI" crossorigin="anonymous"></script>

</body>

これで、Bootstrapを使う準備ができました。

より詳しく知りたいひとは

公式サイトでBootstrapの導入方法や仕組みについて詳しい説明が載っています。
https://getbootstrap.jp/docs/4.5/getting-started/introduction/

見た目を整えていく

自己紹介をグリッド表示させる

プロフィール画像と横並びで自己紹介文を載せるようにします。

<div>のclassにrowを指定すると、その子要素を横並びで表示させることができます。

    <!-- 自己紹介 -->
    <div class="about" id="about">
        <h1>ABOUT</h1>
        <div class="row">
            <div class="photo">
                <img src="img/profile.jpeg" />
            </div>
            <div>
                <div class="description">
                    <p>
                        フリーランスでアプリ開発・Web制作をしております。
                        <br> 20XX年より〇〇株式会社で〇〇業務に携わる。
                        <br> 20XX年よりフリーランスへ転向。
                        <br>
                    </p>
                </div>
                <div class="skills">
                    <ul>
                        <li>基本情報技術者</li>
                        <li>TOEIC 900点</li>
                        <li>〇〇検定 ○級</li>
                    </ul>
                </div>
            </div>
        </div>
    </div>
プロフィール画像と横並びで紹介文を表示

rowをつかうと、グリッド状に自由にレイアウトさせることができます。

より詳しく知りたいひとは

BootstrapのGridの詳細は、とほほのサイトがわかりやすいです。
https://www.tohoho-web.com/bootstrap/grid.html

作品をカード表示にする

作品ごとに枠を表示させて、カード表示させます。

カード表示させるには、<div>のclassにcard-columnsとcardをそれぞれ設定します。

    <!-- 作品 -->
    <div class="works" id="works">
        <h1>WORKS</h1>
        <h2>Personal</h2>
        <div class="personal-work card-columns">
            <!-- 作品A -->
            <div class="work card">
                <img src="img/game.jpeg">
                <h4>SFゲーム</h4>
                <p>Unityをつかって、SFゲームをつくりました。</p>
                <p>Unity/C#</p>
            </div>
            <!-- 作品B -->
            <div class="work card">
                <img src="img/website2.jpeg">
                <h4>iOSアプリ開発</h4>
                <p>フリマアプリを開発しました。</p>
                <p>Swift</p>
            </div>
            <!-- 作品C -->
            <div class="work card">
                <img src="img/picture.jpeg">
                <h4>絵本アプリ</h4>
                <p>絵本アプリをつくりました。</p>
                <p>Swift</p>
            </div>
        </div>
    </div>
作品のカード表示

連絡先にアイコンを表示させる

TwitterやFacebookなどの連絡先にアイコンを表示させます。

Font Awesome を使うと簡単にアイコンを表示させることができます。

Bootstrapの設定と同じようにFont Awesomeの設定も必要です。以下の1行をheaderの中に入れます。

<!-- Font Awesome -->
<link href="https://use.fontawesome.com/releases/v5.6.1/css/all.css" rel="stylesheet">

あとは、アイコンを指定します。

これまでテキストを入力していたところを <i> 要素に置き換えるだけです。

<!-- 連絡先-->
<div class="contacts" id="contacts">
    <h1>CONTACTS</h1>
    <a href="mailto:xxx@gmail.com">
        <i class="far fa-envelope fa-3x" style="color:#575757;" />
    </a>
    <a href="https://twitter.com">
        <i class="fab fa-twitter fa-3x" style="color:#1DA1F2;" />
    </a>
    <a href="https://facebook.com">
        <i class="fab fa-facebook-square fa-3x" style="color:#305097;" />
    </a>
    <a href="https://instagram.com">
        <i class="fab fa-instagram fa-3x " style="color:#262626;" />
    </a>
</div>
コンタクトをアイコン表示にする

より詳しく知りたいひとは

Font awesome にはたくさんのアイコンがあります。
こちらから、使えるアイコンを調べることができます。
https://fontawesome.com/v5.15/icons

ナビゲーションをつくる

ナビゲーションを整えていきます。

タイトル表示を左側に、各項目へのリンクを右側に配置させます。

加えて、レスポンシブルデザインの対応も入れます。ブラウザの幅が狭い場合に、折りたたみのナビゲーションボタンが表示されるようにします。

<!-- ナビゲーション -->
<nav class="navbar navbar-expand-lg navbar-light">
  <a class="navbar-brand" href="index.html">MY PORTFOLIO</a>
  <button class="navbar-toggler" type="button" data-toggle="collapse" data-target="#navbarNavAltMarkup" aria-controls="navbarNavAltMarkup" aria-expanded="false" aria-label="Toggle navigation">
      <span class="navbar-toggler-icon"></span>
  </button>
  <div class="collapse navbar-collapse" id="navbarNavAltMarkup">
      <div class="navbar-nav ml-auto">
          <a class="nav-link text-dark" href="#about">ABOUT</a>
          <a class="nav-link text-dark" href="#works">WORKS</a>
          <a class="nav-link text-dark" href="#contacts">CONTACTS</a>
      </div>
  </div>
</nav>
ブラウザの横幅が広いときのナビ表示
ブラウザの横幅が狭いときのナビ表示

これでナビゲーションが完成です。

より詳しく知りたいひとは

Naviバーはもっと自由にカスタマイズ可能です。
詳しくは公式サイトが参考になります。
https://getbootstrap.jp/docs/4.2/components/navbar/

余白を調整する

適切に余白を設けると、それぞれのコンテンツの集まりがはっきりするので、ウェブサイトがとても見やすくなります。

今回は、containerとpyを使って、簡単に余白を調整します。

<body>にcontainerを指定すると、サイトのコンテンツの幅を自動でいい感じに調整してくれます。

さらに<body>と各コンテンツの要素に対して、py-5を指定すると、上下に余白ができます。余白の大きさを小さくしたい場合は、数字の部分を書き換えればOKです。

<body class="container py-5">
    <!-- ナビゲーション -->
    <nav class="navbar navbar-expand-lg navbar-light py-5"></nav>

    <!-- 自己紹介 -->
    <div class="about py-5" id="about"></div>

    <!-- 作品 -->
    <div class="works py-5" id="works"></div>

    <!-- 連絡先-->
    <div class="contacts  py-5" id="contacts"></div>
</body>

もっと細かく調整する

Bootstrapをつかってポートフォリオサイトの見た目を調整しました。

以下が今回作成したHTMLファイルです。

ブラウザでサイトを見ると以下のようになります。

これで完成ですが、独自でCSSを記述すると、より細かくカスタマイズすることができます。完成形のポートフォリオサイトでは、余白調整・フォント指定・見出しのデザインなど、もう少し細かい調整をしています。

詳しく見たい場合は、完成したHTMLファイルとCSSファイルを参照ください。

最終的なサイトは以下のようになります。

まとめ

今回はBootstrapをつかってサイトの見た目を整えて、ポートフォリオサイトを完成させました。

次回は、完成したサイトをGitHubPagesに公開します。